


療育ってなに?
💖 療育(りょういく)とは?
「療育」とは、「治療」と「教育」を組み合わせた言葉です。
発達に支援が必要な子どもが、将来的に社会で自立し、その子らしく豊かな生活を送れるように、子どもの発達段階や特性に合わせて行う支援や教育活動全体のことを指します。
1. 療育の目的と定義
療育の最も大きな目的は、単に遅れを取り戻すことではなく、その子が持っている力を最大限に伸ばし、日常生活や社会生活を円滑に送るための土台を築くことです。
要素内容
・自立支援食事、着替え、排泄など、基本的な生活習慣を身につけることをサポートします。
・社会性の促進他者とのコミュニケーションの取り方、集団のルール、感情のコントロールなどを学びます。
・発達の促進運動能力、認知能力、言語能力など、様々な側面からの発達を促します。
・保護者の支援子どもの特性理解を深め、育児に関する悩みや不安を解消し、家族全体をサポートします。
2. 療育の主な対象者
療育は、主に以下のいずれかの状況にある子どもが利用することが多いです。
-
発達障害がある、またはその傾向がある子ども(例:ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠陥・多動症)など)。
-
知的障害や身体障害のある子ども。
-
発達の遅れがみられ、専門的な支援が必要と認められた子ども。
-
診断の有無にかかわらず、「少し気になる」「集団生活が難しい」といった場合に利用が検討されます。
3. 療育の具体的な内容
療育の内容は、お子さんの課題や発達段階に合わせて個別に計画されます。
A. 個別療育(マンツーマンの支援)
専門のスタッフ(言語聴覚士、理学療法士、保育士など)が、お子さんと1対1で行う支援です。
-
言語訓練: 正しい発音の練習、コミュニケーション手段(ジェスチャー、絵カードなど)の指導。
-
感覚統合: 特定の音や感触への過敏・鈍感さを調整する遊びや活動。
-
運動機能の訓練: 身体の動かし方やバランス感覚を養うための運動。
B. 集団療育(グループでの支援)
他のお子さんと一緒に行う活動を通じて、社会性や協調性を養います。
-
遊びを通じた学習: 順番を守って遊ぶ、友だちと協力して一つのものを作るなどの活動。
-
模擬的な集団体験: 幼稚園や学校の生活を想定した、座って話を聞く、ルールを守るなどの練習。
-
リトミック・音楽療法: 音楽に合わせて身体を動かし、表現力やリズム感を養います。
事業としては「児童発達支援事業」のほか、「放課後等デイサービス」、「保育所等訪問事業」などがあります。みらいはうすでは前述の3事業全てを行っております。

児童発達支援
主に6歳までの未就学の、発達に支援が必要な子どもを対象に、日常生活や集団生活に必要なスキルを身につけられるよう支援(療育)を行う福祉サービスです。目的は、お子さんが 将来的に社会で自立した生活を送れるための基礎力を養うことと、ご家族をサポートすることです。

放課後等デイサービス
小学校 ・中学校・高等学校に就学している発達に支援が必要な児童を対象に、放課後や学校の休業日(土曜日や夏休みなど)に提供される福祉サービスです。目的は、お子さんの自立を促すための支援(療育)と、学校や家庭とは異なる居場所を提供すること、そしてご家族を支援することです。

保育所等訪問支援
集団生活を営む施設(保育所、幼稚園、学校、学童など)に通っている発達に支援が必要なお子さんや、発達に特性のあるお子さんに対し、その施設に専門の支援員が訪問し、集団生活への適応をサポートする福祉サービスです。
お子さん本人への直接的な支援だけでなく、施設側の先生方との情報の共有や支援内容をお伝えし、シームレスな支援を行うための、間接的な支援も大きな柱となります。